ベルリンフィル日本人奏者
2023年9月11日 当サイトにはプロモーションが含まれます世界最高峰のベルリンフィルに日本人奏者がいることをご存知でしょうか。5人の日本人奏者をご紹介致します。
東洋人初のベルリンフィル団員「土屋邦雄」氏
土屋邦雄氏が2023年8月20日に逝去されました(89歳)。
ベルリンフィル黄金時代を支えた土屋氏の多大なる功績に最大の称賛をおくるとともに、心からご冥福をお祈り申し上げます。
ベルリンフィル公式サイトの記事
1959年土屋邦雄氏が東洋人初のプレイヤーとして入団したことは歴史的快挙です。
私がクラシックに目覚めたのは1980年代半ば頃だったのですが、初めてベルリンフィルの映像を見た時に東洋人が映っているので調べたら、その方が日本人でありお名前が土屋邦雄さんという方で1959年にすでに団員になっていたことに驚きを隠せませんでした。
土屋氏はN響にちょっとだけ在籍したようですがすぐにヨーロッパに行き、その後ベルリンフィルのオーディションを受けたわけですが、数人いた候補者の数番目に演奏した土屋氏の演奏は素晴らしくカラヤンが大変気に入り、まだ候補者が残っているのにオーディションは打ち切り(^^♪。その場で土屋氏に決定したという逸話があります。
土屋氏はビオラだったのですが会場側が定位置らしく、カメラに映りやすい位置にいたのを覚えています。
1983年の創立100周年記念コンサートでは土屋氏が横にスライドしながらカメラに映ろうとするお姿がお茶目です。
2001年7月1日に退団し、現在は指揮活動をメインに活動されているようです。
日本人の誇り!コンマス「安永徹」氏
1977年に安永徹氏も入団。1983年よりコンサートマスターに就任したこと驚くべき快挙でした。
日本人の彼がコンマスになるということに対して、否定的な助言もあったようですが、安永氏はベルリンフィルのコンマスの道を選びました。
一番先頭、しかもカラヤンの横で演奏する姿は日本人として本当に誇りとなっておりました。
下の動画は1986年東京公演においてカラヤン病気のため急遽小澤征爾氏が代役を務めたものですが、この時のコンマスが安永氏となっております。
その後3人の日本人が入団
その安永氏も定年を前にベルリンフィルを去ってしまったことは残念ではありますが、その後、ヴァイオリンの町田琴和氏、ヴィオラ首席の清水直子氏が入団しました。そして、2010年に樫本大進氏がコンサートマスターに就任したことは再び日本人に喜びを与えたことになります。
樫本氏はテレビのインタビューでも何度か拝見しましたが、とても感じの良い方です。
↓樫本氏と町田氏が演奏しています
情熱大陸に清水直子氏が出演
毎日放送の情熱大陸ではベルリンフィル邦人プレーヤーが取り上げられたことがあります。
樫本氏(2000年2月13日)と清水氏(2006年1月29日)です。清水氏の回は大晦日に行われたベルリンフィルのジルベスタ・コンサートのリハーサルから本番までを追いました。この時は私もビデオに収録しており、たまに見ています。
ウィーンフィルにも日系人の方が入団されたようですが、私としては弦楽器プレイヤーだけでなく管楽器プレイヤーも頑張って入団してもらいたいところではあります。
この記事を読んだ方にオススメ